今月、2018年1月下旬に増山は3泊4日という短い日程ではありますが、中国へ行くことになりました。
(ただし初日は香港へ入って、翌日深セン入りのプラン)
中国・電子マネー決済は3ヶ月で97億件!中国では離れようがない!
やはり、中国で何日過ごそうと、もう電子マネー決済とは離れられません。
既に、中国大陸内で泊まるホテルを予約済みで、その宿泊料金はAlipay(支付宝)で決済しました。
そもそも中国へ行く目的は、中国の工場に生産を委託しているからで、その手付金はWechat Pay(微信支付)で払いました。
そして、いざ中国に入ったら99%現金を使うこともなく、電子マネー決済で過ごすことでしょう。
外食・コンビニの買物・地下鉄・高鐵…。
実際、2017年第3Q(7~9月度)の中国のモバイル決済(移动支付)は、件数が97.22億件(前年同Q比+46.65%)、決済額が49.26億元(約834億円、前年同Q比+39.42%)となっています。
モバイル決済のシェアにおいても、2017年第3Q時点で、Alipayが53.73%・Wechat Payが39.35%と二大巨頭で約93%のシェアを占めている状況です。
cf: 易观:2017年3季度中国第三方支付移动支付市场规模近30亿元
しかし、”現金軽視”に苛立つ中国人民銀行が制限!4月からQRコードスキャンによる決済を1日500元までに!
中国に昔から行ったり住んだことがある人なら、中国のお金=汚い・ニセモノリスク?というイメージがあるでしょうから、リスクが少ない電子マネー決済は本当に便利に感じます。
しかし、そもそも”生身のお金”が回っていかない状況?に中国人民銀行(中央銀行)は納得していないようで、昨年2017年末に”通知”を出しました。
中国人民银行关于印发《条码支付业务规范(试行)》的通知(附全文)
2018年4月1日以降、中国国内においてAlipayやWechat Payなどを用いた条码支付=QRコードスキャン決済に対して、1日あたり500元の制限が科されます。規定を設けるという意味合いの通知です。
その中の第12条で、個人顧客に対する信用に応じて、A~Dの4つの等級をつけて、それによって決済できる金額に制限を課すことになります。
A級: 電子デジタル証書または電子署名+指紋認証+パスワード(6桁)、限度額は金融機関が定めた金額
B級: 指紋認証+パスワード、限度額1日5000元
C級: 指紋認証またはパスワード、限度額1日1000元
D級: 静態QRコードスキャン、限度額1日500元
静態QRコードスキャンというのは、このような動態的に動かないQRコードのプレートを用いた決済の限度額が1日500元に制限されるということです。
とは言え普通に使う分には特段の影響なし?使いすぎに注意すればOK
1日500元の制限が課されるということで、中国はまた不便な世の中に逆戻りか?と悲観するほどではないと増山は見ています。
というのも、2015~2016年時点では、”二大巨頭”のユーザーの95%が1日500元以下、更に2017年上半期の統計では、QRコードを使った決済が1人1日平均108元と言われています。
増山個人の経験ですが、1人で外食に行った・タクシーに乗った・コンビニで買物した…。
結構一生懸命使って1日300元くらい(まぁ外食1食あたり20数元とか安いローカルですけど…)なので、そういった規定が2018年4月からあるということさえ分かっていて使いすぎなければ大丈夫です。
1日500元は、当然次の日に持ち越さないので2日で1,000元使っても問題ないわけで、計画的に。
どうしても、金額が超える場合は個人的に動態のQRコードを使えば、その壁は…。