中国といえばイメージすることはたくさんあると思います。
更に条件を絞って、中国+お金なら?
お金が汚い、ニセ札リスクを連想する方が少なくないと思います。
しかし、最近は明らかに昔と変わりました。
お金のキレイさが改善、ニセ札が消失…ではなくて、
中国のいろんな場所で、スマートフォンを使った決済サービスを使って、QRコードを駆使しながらキャッシュレスでやり取りするようになっています。
それが例え、個人商店・屋台・食堂であっても、そういうやり取りができます。
(参照先)
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煽るわけではないですが、今や中国に頻繁に訪問したり、長期で住む人にとって、決済サービスを使わない人は人ではないと言っても決して大げさではなくなってきました。
中国では支付宝(Alipay)と微信支付(Wechat Pay)の2強が90%のシェア!微信支付が急追!
中国の決済サービスと言えば、支付宝(ジーフーバオ、Alipay)と微信支付(ウェイシン・ジーフー、Wechat Pay)の2つのサービスが中国全体で90%のシェアを占めています。
アメリカ発のApple Payなどはマクドナルド・KFC(ケンタッキー)などの一部全国的チェーンなら使えますが、使用範囲が現状限られています。
(参照先)
2016年第3四半期統計で、支付宝が50.42%・微信支付が38.12%のシェアですが、グラフを見て明白なように、両者の差は肉薄あるいは既にほぼ同等と言えるかもしれません。
微信支付を開通しよう!
それでは、今回微信支付の開通方法を解説します。
もう一方の支付宝は過去エントリを参照してください。
まず、準備するものとしては、
- 微信(Wechat)スマートフォンアプリ(できれば中国版)
- 中国の銀行口座
- 中国の携帯電話番号
です。
まずは、微信アプリ。
微信アプリは、いわゆる日本版(國際版)と中国版が存在します。
前者はGoogle Play Store、itunes App Storeでダウンロードできるものです。
後者はオフィシャルでダウンロードできる中国版です。
前者であっても、微信支付を開通させる道はありますが、少しややこしいので中国版をダウンロードすることをオススメします。
中国版をダウンロードして、中国語読めないよ!という人でも大丈夫。
このように日本語設定にすることが可能となっています。
続いて、銀行口座ですがこちらに関しては、過去にも取り上げたことがあります。
ただし、昨今ノービザ(15日以内滞在可能の観光ビザ扱い)で新規銀行口座開設することが非常に難しくなっています。
こればかりは全国で統一されているわけではなく、同じ銀行でも違う支店へ行くと解釈が異なりノービザでも開設可能なことがままありますので、これから開設しようとする方は最低2日間は時間を取って頂いて、粘り強く回ることをオススメします。
もし、行った先で開設できないと言われても、少なくともそれはその銀行・支店界隈の統一ルールなので抵抗しても無駄ですから、さっさと次へ進みましょう。
開設する銀行口座は、中国人が使う身分証があればどこでも良いのですが、身分証がない外国人パスポート所持者は、
に書かれている銀行口座です。
主要銀行はほぼカバーしていますので、そんなに心配する必要はないですね。
銀行口座開設する際には、必ず銀行口座と紐付ける中国の携帯番号が必要となります。
この携帯番号を用いて、銀行口座開設の現場でその番号に対しての銀行からの着信があるかの確認、または銀行から出したショートメールに書かれた認証番号が受信できるかを求められますので、中国へ行って開設します。
開設の仕方はこちらを参照。
銀行カードとの紐付け方法
それでは、微信(Wechat)と持っている自分の中国の銀行カードとの紐付け方法を写真を交えて紹介します。
ここで予め決めた6桁数字の支払パスワードを入力しますが、この数字は絶対忘れないようにしてください。
過去に忘れた経験があって、「微信支付の解約」(Wechatのアカウントを解約するのではなく、決済サービスの解約ができる)をやらないと新たにパスワードを設定できず、結構ややこしいことになりますので注意してください。
ここでWechatの使用者本人の銀行口座番号を入力します。
そのまま手入力も可能ですが、カード番号をスキャンして読み取ることができますので、カメラアイコンをタップします。
読み取られた口座番号が間違いないか確認します。
入力した銀行口座に紐付けられている中国の携帯電話番号を入力します。
入力した携帯番号宛に確認認証コードの数字が届きますので、入力します。
(携帯電話の国際ローミングサービスに加入していたら、日本でもこの作業はできますが、そうでない場合は、一連の作業は中国でやらなくてはいけません)
認証が完了したら、紐付けは完了です。
微信支付の使い方
実際に使用するためには、予めチャージしておく必要があります。
そのため、元々の銀行カードに資金を入れておきます。
「料金補充」→銀行カードを指定して金額を入力→6桁数字の支払パスワードを入れてチャージは完了です。
手数料を考えると、微信支付には使う分だけチャージしておくのが望ましい
覚えておきたいことは、微信支付はチャージの際に手数料はかかりませんが、チャージ資金を自分の銀行口座へ戻す場合は、送金額の0.1%が手数料として取られます。
(いちばん最初の1000元だけは手数料無料枠、以降は一律0.1%が徴収)
一方の支付宝(アリペイ)は、同じ送金額の0.1%の手数料(手数料無料枠は2万元)が取られますが、支付宝に紐付けられている自分の銀行口座へ戻す場合は手数料免除の裏ワザ?があります。
cf: 中国から人民元を合法的に手数料少なめで日本円に換金する方法
細かい話ですが、たくさん決済サービスを利用するのに手数料から免れたいと考えるならば、微信支付には使う分だけチャージして足りなくなったら補充が良いように個人的には感じます。
(実際私は支付宝→紐付け口座へ資金移動→同じく微信支付紐付け口座からチャージ→微信支付で消費、基本使い切りというスタイルにしています)
実際のやり取りはとてもカンタン!
実際使ってみるととてもカンタンです。
基本はアプリから自分のQRコードを出して、店舗にあるバーコードリーダーで読み取ってもらうことでやり取りは完了です。
もし、バーコードリーダーがない店舗で店主自身のQRコードが貼ってある場合があります。その時は、
このようにQRコードのスキャンを呼び出して、QRコードを読み込み送金金額を手入力すればOKです。
それでは、中国で便利なアプリ決済を思う存分楽しんでください。