香港法人設立しました

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2017年の目標として挙げていた香港法人の設立を行いました。

早いと思われるかもしれませんが、まず”箱”を作らないと何も始まりませんので、その”箱”だけを作りました。

実際には香港へ出向いて、法人口座(商業戸口)を開設しないと、箱の中で資金を動かすことができませんので、まだ法人としては動いていないも同然ですが。

なぜ、香港法人を立てようとしたかについては、過去の投稿で書いています。

敢えてここで再掲もしなければリンクも貼りませんので、もし興味がある方がいらっしゃったら探してください。

ここからは自分で調べた上で、実際の経験も含めてどのように香港法人を立てるか、知識がまったくない人向けに簡単に説明したいと思います。

なぜ香港に法人を立てる必要があるの?

まずこの点についてはいろいろな考え方があると思いますが、一般的に言うと、

日本と比べると、かなりシンプルであるということが挙げられるかと思います。

法人税16.5%と個人所得税(2~17%)のこの2つの税が基本。源泉税・消費税・関税(原則)・キャピタルゲイン課税・相続税がなく規制が緩めと言えるでしょう。

日本との時差は1時間、日本からも航空機で5時間程度で訪れることができる利便性がある国際金融センターで、香港を介した第三国進出のゲートウェイにも成り得ます。

そして、現状私のような香港非居住者(香港IDカードなし)でも、株主1名・役員1名(株主・役員は兼任可、つまり1名)から法人設立ができます。

香港で事業展開するためには

私のような非香港人が香港へ進出・事業展開するためにはいくつかのパターンがあります。

  • 現地法人
  • 外国法人の支店
  • 駐在員事務所

駐在員事務所は簡単に設立できますが、基本何も営業活動できませんので意味はありません。

私は日本の法人があり、その支店という形も取れます。香港においての会計監査が不要ではありますが、どちらにしても納税義務があるのですから、業務範囲を広く取れる現地法人を立ててしまうほうが可能性を広げられるはずです。

基本的な香港法人の設立の仕方

実は香港法人を設立申請するためには、24時間アクセス可能なポータルサイトであるe-registryというところから申請すれば1時間足らずで会社設立できてしまいます。

私自身、繁体字が何とか読めるのでちゃっちゃっと自分で申請してやってしまおうとユーザー登録を申請(香港の会社登記所が手動で申請承認しないと前に進めない)したのですが…。

こんなメールを頂きました。

ざっくり言うと、私のような外国人パスポートではここから申請できなかったようです。

そうなると、残された方法は2つ。

自分で香港へ行って設立申請するか、法人設立代行会社を使うかの2つです。

もし、どうしても自身で現場へ行って設立申請をしたいのであれば、灣仔というところの稅務大樓という建物に「商業登記署」があります。

香港のMTR鉄道駅やスターフェリーから5~10分歩けば行くことができます。

このあたりは入国管理局(入境事務大樓)を含めて香港の政府機関が多数入居していますので、香港に深く関わる方は必ず行く場所かと思います。

ただ、登記申請した後に書類が出るまでに4営業日程度要すると言われていますので、香港や中国・広東省でまとまったビジネススケジュールを組んでいない限りは日程が読みにくいというのが難点です。

よって、私は後者の法人設立代行会社を使いました。

この法人設立代行会社は調べる限り、ローカル系から日本語完全サポートのところまで本当にいろいろあるようです。

自分でオンラインで設立しようが、現場へ行こうが、代行会社に頼もうが必ずかかる費用としては、

  • 会社登記費用: HKD1720(設立失敗した場合はHKD1425払い戻し)
  • 商業登記費用: HKD2250(1年間、2017年4月1日以降の価格、増山の場合は2017年3月の申請でHKD250のみ、この費用は1~2年に一度上下しているようです)

は必須となります。

日本円で6万円程度でしょうか。

※左が会社登記費用(NNC1)のレシート、24番のHKD295は徴収、03番のHKD1425は設立失敗の場合払い戻し。右は商業登記費用(IRBR1)のレシート。増山が申請した当時は1年間でHKD250だが、2017年4月1日以降はHKD2250。3年間の商業登記は2017年4月1日以降HKD5950。最新の商業登記費用はBusiness Registration Fee and Levy Table を参照

その他、香港会社住所レンタル・会社秘書役(必ず香港在住の18歳以上の個人または香港法人を任命する必要あり)・カンパニーチョップ(会社印鑑、これは自分で手配可能)・香港の銀行口座開設サポートなど必要に応じて選択すると、場合によっては日本円で20~30万円の出費になる場合もあります。

私が何を選んで、どこの会社に頼んだかというのは敢えて触れませんが、一点だけ書くと銀行口座開設サポートを選ばなかった(銀行開設は自分で誰の付き添いもなしでやる予定)ので、ざっくり日本円で総額10万円程度で済みました。

商業登記費用部分でHKD2000分節約できたというところもありますが、日本で自力で合同会社設立した時と初期費用は大差なかったです。

法人登記を全く新規にするか、シェルフカンパニーを買うか

法人設立の方法として、全くの新規法人で申請する方法ともう1つ「シェルフカンパニーを買う」という方法があります。

シェルフカンパニーは既に法人として立ち上がっているものの、設立申請して承認されただけで事業活動を行なっていないどころか、株主・役員を任命していない状態の会社を買い取ることもできます。

これは香港の会計事務所などが保有していることが多いようなので、そこと話をして買取交渉すれば新規設立より費用を抑えられて、かつ最短日数で取得することが可能です。

シェルフカンパニーについては、私自身は今回使っていないので、これ以上の具体的な方法は書けないのですが、例えば

Hong Kong-Company List

に掲載されている社名の中から好きな名前を選んで手続きするだけというイメージでしょうか。

社名はどうでもいいから、とにかく”箱”をすぐ欲しいという方はチャレンジしてみてください。

香港法人を新規設立する場合の類似社名調査はどうすれば良いか?

香港法人は欲しいけど、自分で考えた社名で申請したい!という方は通常の設立申請を行うわけですが、ご自身で考えた会社名が既に他社によって登記されていないかを調査しなくてはいけません。

そこで香港のICRISというシステムのCyber Search Centreで検索します。

会社名は、英文のみ、または英文・中文両方の名前をつけることができます。

英文は必ず最後にLimited、中文は必ず最後に有限公司をつけなくてはいけません。

英中文混じりあった会社名(ABC香港有限公司)はつけることはできません。

政府機関関連の名称(department,commissionなど)はつけられません。

金融機関・保険等の専門用語を使う場合は、相応のライセンスが必要です。

会社名称と実際の業務内容を合致させなければいけない義務はありませんので、1人で設立した法人であっても「○○ Group Holdings Limited」(○○集團控股有限公司)などのような仰々しい名前でも他が使っていなければつけることができます。

(ただし法人口座開設の際の銀行側の審査で具体的にどういう業務か聞かれる可能性大なので、慎重に)

上は、英文で「Apple」から始まる社名を検索したものですが、

例えば、3番の「Apple-a day Limited」はネームステータスがCurrent、カンパニーステータスがLiveなので、現在使っていて、かつ法人実態があることを指しますので、同じ名前は登録できません。

法人設立申請書はNNC1というフォーム

香港法人申請書フォームはNNC1というものになるので、必要事項を埋めてサインをして申請。申請が通れば晴れて会社設立となります。

最後に

法人設立はただ単に香港でビジネスを行うための”箱”を作ったに過ぎません。

この後、法人銀行口座を開設しに行かなくてはいけません。

自分で開設しようが、代行会社に任せようが、銀行開設については株主および役員全員が香港へ出向いて開設に行かなくてはいけません。

そして、銀行口座開設を日本語で行うことはできません。

こちらは私自身まだ銀行口座開設へ行っていませんが、英語/広東語/普通話(中国語)のいずれかの言語で”面接”を行わなければいけないと言われています。

以前は通訳を同席させて開設が可能だったようですが、最近では同席を認められていないようで、自力で銀行担当者と”面接”しなければいけないようです。

それをクリアして銀行口座を開設することによって初めて法人の業務が動かせます。

そして、それ以降の道も決して楽ではないでしょうが、今までと同じように泥臭くやっていきながら浮上の機会を伺えるよう、私自身も努力を続けていきます。

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コメント

  1. かわかみ より:

    カワカミです。
    毎日、頑張ってますね!
    陰ながら応援しています。