6月に国際EMS運賃が値上げした後・・・

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2016年6月1日から、日本から海外向けに送るEMSの運賃が値上げされました。

cf: 内国郵便の料金割引の変更及び国際郵便料金の改定 (日本郵便・PDFファイル)

これにより、日本から中国までの送付でかつて300g以内900円が最低運賃だったところ、500g以内1,400円が最低運賃に変わりました。

(300g以内の料金帯が廃止)

負担する運賃コストが大幅増加!

私が運営しているタオバオ店舗の場合ですが、前月・2016年5月度のデータを見ると、実に58.5%の荷物が300g以下でした。

この58.5%を単純に考えて(ボリューム割引とかは抜きにして)、1通900円から1,400円に値上がりされたことで、運賃コストが55.6%も増大してしまっています。

「じゃあ、その500円分をそのまま販売価格に上乗せすればいいんじゃね?」

と考えてもいいのですが、この500円分、人民元で約30元相当の値上げです。

それでも売れて売れて売れまくる商品ならばいいのかもしれませんが、ライバルが存在していて価格競争の真っ只中にあるような商品であれば、30元・500円分を上乗せすることで、顧客にとって魅力を失う可能性が非常に高いと考えます。

それを考えると、上乗せ分を少なめにして「実質販売側が本来得るべきだった利益の一部を持ち出す」ことになりますが、結果首を絞めていますね・・・。

運賃コストを抑える方法

少しでも負荷を抑えるためには、運賃コストを下げる努力をしなければなりません。

こういった商売をされている方なら簡単に分かることですが、荷物を1つずつ送るのではなく、複数の荷物を相積みすれば、もともとの荷物1つあたりのコストは圧縮することができます。

更に中国郵政EMSに対する不満

通常、日本から中国へEMSを直送する場合、

日本自社倉庫→契約(差し出し)郵便局→日本・国際郵便局(通関)→空輸→中国税関(通関)→中国郵政EMS→顧客

という流れになりますが、かねてから懸念していたのは中国税関を通過した後に配送を担当する中国郵政EMSの提供品質の低さです。

多くの中国人が数ある配送会社の中でも、中国郵政の品質レベルをワースト3つ以内に挙げてしまうほどです。

しかし、EMS直送を選ぶ限りは、途中から民間の配送会社に差し替えることはできず、結果相当数のトラブルを顧客との間に生んでいます。

それを解決するためには、

中国で通関後、一旦中国の倉庫会社を中継した上で、更に民間配送会社を使って顧客まで輸送するということ

が必要になります。

中国で一旦中継すればいいの?

運送ルートを変えるべく、私自身いろいろなところに問い合わせて検証しました。

しかし、一旦中継すると言うことは、既にC2Cの交易ではなく、実質B2Bの一般貿易になってしまいます。

倉庫会社までの運賃・転送手数料(転送システム利用料)に加えて、中国の民間配送会社の運賃が必要になります。

場合によっては、C2Cでは支払ったこともなかった関税がこちら負担になります。

従来のEMSで直送と、中国大陸経由の中継とどちらが良いかとなれば、結局のところEMSで直送のほうが各種リスクが避けられてしまいます。

問題を解決するには、結局香港経由の転送が現時点の答え

今後政策が変更される可能性がないとは言えませんが、現時点で運賃コストを抑えるための答えは、

日本から香港まで一般貿易で輸送、更に香港または”国境”を超えた広東省から民間運送会社を使って個別出荷

です。

例えば、日本から香港までEMSで送れば首都圏から2日で、香港に荷物を送ることができます。更に香港まで広東省から例えば顺丰速递を使えば、1~3日で顧客へ届けることができ、運賃も概ね1kg30元(約500円)以下(だいたいは12~25元程度の範囲)のコストになります。

この工程を辿れば、遅くとも7日以内(日本→EMS→香港/広東省→顺丰の場合)には顧客に比較的安全に荷物が届けることができます。

日本から香港までをEMSではなく、少し時間がかかりますが違う輸送方法を使えば、更に運賃コストを下げることができます。

ただし、ある程度まとまった重量の梱包が必要

こういった一連の流れをワンストップで提供してくれるサービスは多数存在しています。

ただし、サービスの提供条件として、ある程度まとまった重量の荷物が必要になります。

30kg~、50kg~、100kg~

いろいろな条件を提示してきますが、大半は総量30kg~取り扱いが多いようです。

30kg以上の荷物となると、日本郵便・EMSの引き受け範囲を超えるのでDHL・Fedex・ヤマト運輸・佐川急便などなどの運送会社を使った上で、香港で通関→香港または広東省から転送

という流れになります。

私の場合、(総量が小規模なので)サービスとして提供されていないものを、アレンジしてもらった内容で、まずはテストをお願いすることに何とか成功しましたが、総量が小規模であるならば現実的には周囲の同業者と荷物をまとめた上で活用するのがベターでしょうね。

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