中国人相手に商売することはお金をノーガードで渡しても構わないという覚悟が必要

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今から2ヶ月ほど前に、中国人相手に商売することは実に恐ろしいことなんですよという投稿をしました。

Facebookのシェアがきっかけで、たくさんの方に読んで頂いたのですが、今回はその続編です。

なぜ、続編が2ヶ月も時間が空いたか。

それは、ちょうど今日、事が全て終わったので投稿化してみたという次第です。

きっかけは私が初歩的な詐欺にやられたから

前回の投稿では、7月末に広東省の汕頭(スワトウ)市というところに行った話でしたが、これは日本から汕頭市へ直接出向いたわけではなく、上海の虹橋空港からの飛行機でした。

今回の投稿の舞台は、上海からほど近い浙江省杭州市でした。

きっかけは2015年7月14日の深夜、あるチャットが私のところに飛んできました。

日本時間で夜11時くらいだったでしょうか。

WebMoneyのギフトカードを50万円分買って欲しい

今になって考えれば、こんなバカバカしい誘いは無視を決め込んでおけばよかったのですが、それまでの5ヶ月間くらいで売上が1100万円くらいあって、とにかく鼻の下が伸びまくっていて、カネの臭いに敏感だったのですね(笑)

とはいえ、夜中にいきなり50万円の仕入れ資金をキャッシュで用意するのも楽ではない。

最初は「50万?無理」で断ろうとしたのですが、30万円でもいい(それなら調達できるかもしれない)ということでうっかり話に乗ってしまいました。

そして、真夜中に自転車でコンビニへ走りました。
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先方はとにかく早く欲しがっている様子。

とりあえず15万円分・人民元で8500元の購入。

8500元分の淘宝網(タオバオ)での入金を確認したところで、9万円と6万円分のウェブマネーギフトカードを購入。

更に9万円分・人民元4800元分を購入ということで更に9万円分購入。

とにかく、カード番号を早く教えろと催促してきますが、深夜のコンビニの入口で開けるのもアレなので、家に帰ってきたカード番号を教えてしまったのです。

まぁ、冷静に考えると、日本でも普通にあるウェブマネー詐欺ってやつでした。

家に帰ってきたことを詐欺メンバーは激怒していましたが、とりあえず合計で24万円分のカード番号を渡してしまったわけです。

その直後、私は「これは詐欺にやられた!」と確信してしまうことになります。

合計で人民元13,300元分の返金申請が飛んできたのです。

詐欺メンバーは、「おい、コンビニ戻ってあと6万円買えよ!」と怒っていましたが、それどころではありません。

そして、更なる私の致命的なミス。

それは、コンタクトを取ってきたIDと購入者IDが違ったのです。

購入者IDの返金申請理由が、「カネを払ったのに、いつまで経ってもカード情報が来ない!」

私は、見た時は「はぁ!?」と思いましたが、購入者ID側と詐欺メンバーで別のやり取りがなされていたのです。

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※愛天看海というIDが詐欺側のID。

購入者側と愛天看海というIDの間で、ウェブマネーギフトカードではない中国のショッピングサイトのオンラインカードのやり取りがなされていました。

泣き寝入りしたくない一心で、中国行きを強行

こうして、私には日本円で24万円分の被害が出てしまったわけですが、「はいはい、やられました、いい勉強になりましたね」で終わらせたくなかったわけです。

上の会話記録だって、ヤラセという可能性がないとも言えません。

泣き寝入りしたくなかったのです。

まずは、必死に淘宝網のコールセンター(杭州市)へ電話して、被害に遭ったことを訴えたかったわけですが、担当をたらい回しにされて、話がうまく通らない。

話がうまく通らないと、私もイライラしてきて、喧嘩腰になってしまうという悪循環に陥りました。

淘宝網の主張としては、「まずは被害届を警察に出してください」ということですが、こちらは日本、相手は中国で購入者IDに記載されている住所は上海市と四川省成都市。

こういった事案を日本の警察に出しても、何も事が動きようがない。

そして、被害届を出せる期間は7日以内。出さなければ無条件で相手に全額返金します。との事。

  • 私のアクセス場所は日本
  • でも、中国の淘宝網に出店している
  • つまり、日本からアクセスしているものの、店舗のサーバは淘宝網を運営するアリババの本部がある杭州市

と考え、杭州市の警察へ出向いて被害届を出すというシナリオを導き出し、更にずっと動けずにいた広東省汕头市の一件と合わせて、中国へすぐに行くという決意をしました。

当時、7月末で私の子供が夏休みで、妻と子供たちを私の実家がある北海道へ帰していたので、動きやすかったというのもあったかもしれません。

気温40度を超える猛暑の中で警察署探し

中国へ行く前に、話を有利に進められるように、中国人の協力者をあたったのですが、私の人脈のなさなのか、協力してくれる人たちを見つけられず、更に具体的にどこの警察署へ行くのかというアテをつけられずの中国行き。

一応、調べをつけておいた範囲では、アリババという会社は杭州市の余杭区というところに本部がある。

だから、余杭区のどこかの警察署へ行けば何とかなるだろうという確信のないままの中国行きでした。

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杭州市に着いた翌朝、ホテルを出た私は通報できる警察署探しへ出かけます。

外の気温は40度をゆうに超えていた(一説によると42度)中、まず1件目の警察署。余杭区ではなくホテルの近くにあった派出所。

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お前よぉ、忙しいんだからよぉ、そんなくだらんことに付き合っているヒマはないよ。

そうなんです。

中国人にとって、人民元で1万元ちょっとの被害案件なんて、付き合うだけ無駄、だからさっさと追い出したいというのが本音のようです。

2件目のアテをつけていなかったので、ここで中国の110番(日本と同じく通報の番号)へ電話。おばちゃんの声。

知らないわよっ!どっかの警察署へ行けばいいでしょう?

・・・。

話すだけ無駄だったようです。

仕方ないので、中国へ出発する前に一応連絡をつけておいた余杭区の余杭派出所という警察署へ。

しかし、単純に余杭区と言いますが・・・。

 

このマップの赤く囲われている部分、全部が余杭区。

Wikipediaによると、区の総面積が1223.56平方km。

区単位で言うと、日本でいちばん面積が広い区の静岡県静岡市葵区をも上回るとんでもない広さでした・・・。

結局、たどり着くまでにタクシーで1時間もかかってしまいました。

その時、現地時間で昼の11時過ぎ。

早く話つけないと昼飯になってしまいますが、何とか間に合いました。

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出典

しかし、残念な一言。

その案件はうちでは受理できない。五常派出所というところがタオバオのインターネット被害案件を専門にやっている警察署だ。

五常派出所へも電話で一応の照会を取ってくれたので、さぁ向かおうというしますが、ルートを調べたところ、

また、10数kmもタクシーで走るのか・・・。

しかも、余杭派出所あたりはとんでもない田舎で流しのタクシーすら走っていない・・・。

仕方ないので、通常なら28元くらいで行けそうなルートを、白タクを拾って40元で行ってもらうことにしました。

でも、白タクの運転手が五常派出所の場所は知らないので、百度地図のアプリを使って、「この先200メートル先、左方向・・・」という感じでルート案内をしながら何とか着きました。

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取調室で40分ほど、被害の説明をして何とか被害届は受理されました。

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容疑者グループが逮捕されたという一報がありながらも、24万円は戻ってこず

その後、返金はしばらく回避されて、こちらの届けと購入者ID側でも警察へ通報したようで捜査をした結果、昨年12月末頃に詐欺の容疑者が逮捕されたという一報がありました。

しかし、3月4日までにウェブマネーギフトカードを仕入れた24万円を含めた販売金額は購入者側へ返金されてしまいました。

24万円を取り返せなかった根拠として、

購入者IDに対して、商品を納品しなかったため

(詐欺グループに商品情報を流してしまったため、購入者側は何も受け取ることなく金銭を騙し取られた状態)

実際にそれが本当なのかという情報が全く無いので、私は再度中国の裁判所へ出向いて提訴ということも考えました。

しかし、私の妻や私の友人の方たちから、

裁判に訴えても、かなり上層部のコネがないかぎり、正義も正論も通らないので、時間・コスト・労力の無駄。

言い換えると、数十万円程度の損害を訴えても、よほどのバックがないと相手にもされない。

例えば、中国に法人があって、現地の政府・省庁関係者と良好な関係(コネ)があって、何とかできるかというレベルですね。

さすがに、今の私にはそんなアテは全く無いので、行ってもただの旅行にしかならないし、日本での仕事を数日間穴を開けるということを考えても、割に合わないと判断して提訴は断念することにしました。

とにかく、中国では強者であることが全て、特にタオバオでは基本守ってくれないので、リスクを負う必要あり

中国でビジネスをされている方だと、とにかく有力なコネを持つことでやっと円滑に事を進められるということを体験されていると思います。

そうでなければ、いくら正しいことを言い続けても何にもならない。

本当に中国では強者でなければ、何もできません。

正義を語るには、まだまだ私には力不足のようです。

また、淘宝網に関しては、基本消費者の味方をするので、私も結構小金を失うことが多いです。

最近、タオバオに出店する日本人が増えていますが、リスクを負いながら渡り歩く必要があります。

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