中国人の中でも違う金銭感覚~誰を見て商品を売ればいいのか~

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日本人は国土が狭く、基本的な考え方としては人と同じことを考えること。奇抜なアイデアを許さず、出る杭をボロボロになるまで打つ(近年、打たれた人間をボロボロになるまで打つ傾向が強まっている印象)。

日本という国の中では、「民族は1つ」という考えが強く、他者を見る時には1つのレッテルを貼りたがる。

対中国という意味では56もの民族があるのに、共産党に支配されていて対日本は反日、最近は日本へよく爆買いに来ているというレッテルができていると思われます。

しかし、冷静に考えれば分かるはずですが、先に言った通り民族が56もある。当然民族の成り立ちはいろいろで、それをたまたま共産党が「中華人民共和国」という名前の国家でひとつに収めたというだけで、人々の考え方は多種多様なはずです。

反論もあるでしょうが、1つのレッテルで本当に動いていたなら「巨大な宗教」。

全世界で人口の約25%を占めている「共産党宗教」が世界を制圧しといてもおかしくないはずなんです。

現実は、中国という国家の力・存在感は年々強まっているものの世界を到底制圧できているとは思えない。

そういうことなのではないでしょうか。

とんでもなく、本編を前にしたフリが長すぎますが、何が言いたいのか。

「中国人」の考え方は多種多様。多様な中にいくつかの傾向が見える。

ということ。

今回はその中でも、「金銭感覚」という部分にフォーカスを当てたいと思います。

なぜ、このような投稿をしようと考えたのか。

私たち日本人は、まだまだ「中国人」に対して精度の高い分析ができていないように感じます。

例えば、「爆買い」という現象に関しても、「中国人=爆買い」というレッテルが勝手に貼られている印象です。

cf: 増加する「爆買いしない」中国人たちの本音 彼らは何を思い、どこへ向かうのか? (東洋経済オンライン)

上のリンクでは、「富裕層」の中国人が日本へ行ってまで、「ほかの中国人」と交わりたくないという本音について紹介されていますが、そもそも富裕層は、

昨年・2015年も一昨年・2014年も「爆買い」していないのです。

1つの「レッテル」で見ている人は、「増山という頭のおかしい人間が極端なことを言っている」とお思いでしょう。

現実は、富裕層と呼ばれる人は、もっともっと前から「品質の良い」日本の商品を買い揃え、中国へ持ち込み、効果的に生活の中に取り込んでいる人たちであって、

いまさら爆買いに参加する必然性がない人たち

なんです。

ところで、「富裕層」とはどれくらいを言うのだろう?

漠然と「富裕層」とはどれくらいを言うのだろうという疑問があるでしょう。

一応の定義は、年収200万元(約3,600万円、マッキンゼー・アンド・カンパニーが2009年に定義付け)ということだそうですが、

「本当の富裕層」は増山ごとき踏みつけるアリのようなもの、私のほうも「雲の上の存在」過ぎて、いろいろ想像がつきにくい「超富裕層」なところがあるので、

ここでの定義は、

家庭を持っていて、子供2人を満足に養育することができる人

くらいにしておきます。

ご存知の方もいると思いますが、中国で教育するためのコストは一般市民が苦しむくらいに高額です。

かつて、増山も2人の子供を中国で教育しようとも考えたことがあるのですが、私立幼稚園に入れると2人で最低6,000元(約11万円)の月謝が必要。

当時の増山の稼ぎの半分ほどで、そこに住宅費・光熱費・食費を加えると明らかにパンクすることが見えていたので、日本へ「逃げ帰る(笑)」判断をしたくらい。

ざっくりとした計算ですが、子供2人を満足させられるレベルは、月収4万元(約72万円)以上で、年収ベースで言うと日本円で1000万円くらいでしょうか。

これくらいをターゲットにして考えてみましよう。

中国人相手に商売する大前提は、その商品にカネを払えるのか・払えないのか、金銭感覚の見極め

中国人相手に商売するために考えなければいけないのは、金銭感覚を見極めることが大事です。

誰を見て商品を売るのか・誰に売りたいのか

を正確に見極めることが必要です。

レッテルを貼っていると、その点を見誤ってしまって、「とにかく何でも売れる商品」という漠然な概念だと、せっかくの売る機会を逃してしまうかもしれませんね。

日本人だとモノを買う時は、

  • そもそもコレ必要?
  • なぜコレを買わなければいけない?
  • コレよりもっと条件の良い(または安い)商品はないの?

を考える。

それを考えた上で、「コレは買うべき」と判断すれば買います。

(中にはカネがないのに背伸びして、他人に借りたり、ローン組む人もいるてしょうが)

一方の中国人は、

  • その商品にカネが払えるのか・払えないのか
  • 商品やサービスの価値はプライスレスではなく、高ければ高いだけ良いのだ
  • 人生の価値は、商品やサービスの価値が高いものを多く集められるかどうか

なのです。

その商品にカネが払えなければ、背伸びするのではなく、「自分はそこまでの価値がない人間」として、それに見合った品物しか買いません。

(今は中国でも個人の信用に応じて、分割払いで買えるシステムが発達はしてきてはいますが)

この大前提を押さえれば、超富裕層・富裕層・爆買いに来ている中産階級・爆買いに行けない中の下~中・その他くらいでどうすればいいのかが見えてくるのではないでしょうか。

私がやっている店のメイン層は爆買いに行けない中の下~中レベル。だから価格に非常にうるさい

ここでは、超富裕層・富裕層にどういう商品を売ればいいのかということの解説はしません。

なぜならば、それらの層は私の担当領域ではないので、あまり細かく提案ができないからです。

数少ない富裕層と接した経験から言うと、

日本のお菓子が好きなマカオ人。

チョコレートなどをヤマト運輸の国際クール宅急便(法人・個人事業主の契約者が対象)で大量に輸出してくれとか私では敵わないスケールの大きいことを言っていました。

私がやっている淘宝網のお客さんは、爆買いに行けない中の下~中レベルの人たち。

実は全く同じ品物が中国で正規に輸入されて売っているけど、その値段にカネが払えない人たちなのです。

想像してみてください。

爆買いに来ている中産階級。

彼らは「買い物リスト」に基づいて、価格に至るまで綿密に調査してから来日しています。

「爆買い隊」が訪れるのは、多くはドン・キホーテ、イオン、家電量販店、デパートなど。

多くは店舗側が既にある程度の価格面の優遇(ブランド化している化粧品の一部は値引きすら応じませんが)をした上で「提示」しているので、よほどでない限り、再度の割引はしないはずです。

「爆買い隊」は事前調査の結果、その品物が買えるから(代理で頼んできた人が買えるから)、それを集めていく。

つまり、それが「爆買い」という現象につながっているわけです。

それ以下の私のお客さんは、私側の商材が揃っていれば「爆買い」につながる要素はありますが、日本からEMSを使った発送という関係で、買い過ぎると税関でひっかかるリスクが強まるので、多くは1点または2点買いです。

タオバオに出店しているので価格はありますが、裏で値引き交渉ができて、販売者が応じれば何割引でもできる。(淘宝網で一部禁止されていますが)キャッシュバックとかを使えば、無料で渡すこともできます。

それゆえ、こういうところの顧客層は、10元・100元といった細かいお金に非常にうるさいのが特徴。

場合によっては、なんで送料払わなければいけないんだ?やたらとボッタクリやがって!一家もろとも死ね!という罵声も(チャットですから)平気で飛んできます。

1人2人顧客を失っても、すぐに新たな顧客が入れ替わり立ち替わり来てくれるという魅力はありますが、どうしても素養が階層が上のひとたちより劣り、

カネが払えないから、もう少し安くしてよ

という情けない態度の人たちはまだまだ多いです。

再度繰り返しますが、忘れてはいけないこと。

誰を見て商品を売るのか・誰に売りたいんですか?

それを思い浮かべながら、逆側から売れそうな商材を探るという方法もメーカーじゃない小売店の方には使えそうなやり方です。

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