テンセントが騰訊視頻TV版アプリの提供を突然停止へ。当局のコンテンツ規制が影響か

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テンセント(Tencent)が提供している動画共有コンテンツである騰訊視頻のTV版アプリを2014年8月27日で停止することを突然アプリ内で発表した。

アプリサービスの停止はTV版に限られ、通常のPCインターネット版・携帯電話モバイル版のサービスは引き続き継続する。

tencenttvTV版とはなんぞや?とピンと来ない方もいるかもしれないので説明すると、

該当アプリはスマートテレビやセットトップボックスで提供していたAndroidアプリである。

これまで、中国においてのスマートテレビやセットトップボックスの爆発的な発達は、私が執筆したコラム・日本で苦戦するスマートテレビが中国では爆発的に伸びている!やITジャーナリスト・山谷剛史さんのコラム・中国でスマートテレビの普及が急加速! 来年には全体の8割に!?に触れられている通りなのだが、これらの発達に深刻な副作用ももたらされている。

これまで中国のテレビコンテンツ配信といえば、国有企業であるケーブルテレビ局、そして各地方で運営・提供されているデジタルテレビチューナーボックスを購入して、月額制で受信するという仕組みが一般的だった。

一般にチューナーボックスでは全100チャンネル前後を受信できるのだが、テレビアプリを使うと中国国内ほぼ全土のテレビ局に香港・台湾更に海外のチャンネルまで見ることができる。

(一部アプリでは有料で提供しているところもあるが、無料で数千チャンネル見れるところも少なくない)

中国国内に留まらず、香港・台湾・海外のチャンネルまで見ることが可能となるということは、中国国内の政策に反する内容を配信するコンテンツ・わいせつ類のコンテンツ(ポルノ専用チャンネル)・著作権に反する海賊版コンテンツなどに触れる確率が高まる。

ただでさえ、昨今中国政府は情報統制に躍起になっている状況もあり、広電総局(中国ラジオ・テレビ総局)からライセンスを取っていない野良の映像配信アプリやコンテンツサイトの規制・取り締まりに力を入れている。

しかし、先に書いた通り、PCインターネット版・携帯電話モバイル版のサービスにおいての規制には全く触れられておらず、テレビアプリ版のみの規制というのが不可解なところ。

もっとも、騰訊視頻TV版の停止は理由すら明示されておらず、中国当局の締め付けによるものなのかも不明。現時点で同様のアプリに追随する動きは見られていないが、これからどこまでの締め付けがあって、どの会社のアプリが狙われるのか引き続き注目していかなければならないだろう。

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