日本人でいることは本当に幸せなのか

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タイトルの件であるが、私のことではない。私の子どもたちの話なので、そのつもりで以下の投稿を読んでいただきたい。

私増山は日本で生まれ育った普通の日本国籍である。妻は中国人、双子の子どもたちは中国の病院で生まれ、中国国籍(農村戸籍)であると同時に、在中国の日本大使館・総領事館に出生届を出し、国籍留保にチェックを入れたため、日本の増山の本籍地にも戸籍がある二重国籍状態である。

japan_passport先日、妻の日本で滞在する在留資格の許可が下りたので、10月に妻と子どもたちを連れてくる予定でこれから動くのだが、やはり国際結婚の末、生まれた子どもたちなので普通には行かない。

まず、東京入国管理局に妻と同時に在留資格の申請を行なったが、子どもたちは日本に戸籍があることで申請自体許可されなかった。

妻は日本人の配偶者等の資格で1年滞在の権利を得たが、子どもたちはまず取得済みの中国パスポートで日本へ行くビザを取る必要がある(90日シングルビザ・恐らく親族訪問等の名目になるだろう)。

ただし、このビザはあくまで中国を出国する時の許可だけに使うので、別口で在中国の日本大使館・総領事館で日本のパスポートを用意しなければいけないだろう。

(そのまま、日本ビザがある中国パスポートで入国しても、日本国籍判明のため滞在資格取消の判を押されたら、中国パスポートが使用不能になり、事実上中国国籍が機能しなくなる可能性がある)

日本パスポートを使って入国しても、通常の流れで行くと後日早めに入国管理局へ出向いて、中国パスポートの日本ビザ・短期の滞在資格を取消に行く必要が生じる。そうすると事実上の中国国籍放棄となる。

日本国内法では、

外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は,22歳に達するまでに(20歳に達した後に重国籍になった場合は,重国籍になった時から2年以内に),どちらかの国籍を選択する必要があります。選択しない場合は,日本の国籍を失うことがありますので注意してください。

と規定しているが、実際の運用としては22歳どころか、日本に来た時点で踏み絵を踏ませるようである。

その場面になった時、99.9%の人が同じ選択をするものだと思う。

日本国籍を宣言する(外国籍を事実上の放棄状態にしてしまう)

しかし、私たち夫婦が考える展開としては、逆の0.1%の方である。

日本の法務局へ行って、日本国籍喪失届を出し、その後入国管理局に出向いて子どもたちの在留資格を新規で申請する(日本人の配偶者等の資格)。

日本国籍喪失届は在中国の大使館・総領事館でも申請できるようであるが、申請後私の本籍地に喪失を通知する段でタイムラグが出て、日本入国で揉めることが考えられるので、日本到着後に申請することとなるだろう。

それに対して、恐らく99.9%側は

「なぜ、世界でいちばん価値のある国籍を捨てるの!?日本のパスポートが世界でどれだけ価値があるのか知ってるの?」

と言うであろう。

この選択は、何も私が子どもたちを陥れるためにやっていることではなく、将来本当の意味で子どもたちが自ら「国籍選択」する時に必要なやり方だと思っている。

「国籍を捨てさせておいて、何を頭おかしいこと言っているの?ねぇ、あなた精神異常者なの?ねぇねぇ」

と言うであろう。

そうではなく、もし将来的に子どもたち自ら日本国籍を「選択」したい場合、簡易帰化という形で日本国籍を回復できる。

条件は、日本人(つまり私)の実子であること、そして現に日本に住所を有していること

これだけである。

つまり、私が言いたいのは、日本人でいることは本当に幸せなのかということを無理やり押し付けるわけではなく、(現在2歳の子どもたちが)20年後どちらの国籍を選ぶことが幸せなのかを自分たちで考えて、結論を20年以内に決めればいいのだということ。

正直、今の段階で日本の20年後・中国の20年後を正確に読み切ることは不可能である。

だから、盲目的に日本人でなくはならないという考え方を疑って欲しいのである。

当たり前のことを疑い、それは本当にそうなのか、違った考え方はないのか、そういったところを考えられるように子どもたちには私の微々たる知恵を授けていければと思う。

(決してそれができるチャンスが多いとは言えないけどね)

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コメント

  1. はるこ より:

    お子さんと全く同じ状況です。中国の入出境は中国パスポートで、日本の入出境は日本のパスポートを使用しています。
    日本のパスポートで入境後、「通常の流れだと後日早めに~」とありますが、ビザの取り消しが必要になったこともなく、一回は「日本国籍判明のため…」と中国パスポート上に書かれたこともありますが、その中国パスポートを使用して問題なく、中国へ入境もできています。
    国籍の問題は進学や就職にも関わってきます。居住地で外国人として成人まで暮らすメリットデメリットを国籍離脱の前にもう少し詳しく調べてはいかがでしょうか。

    • masuyama より:

      コメントありがとうございます。
      記事には含めていませんが、子どもたちは日本へ連れてきますが、今後日本へ永住させるつもりで連れてくるわけではありません。
      これから子どもたちに暫定で行かせる道(学校)は中学校までしかありませんので、遅くとも15歳の段階で道筋を決めなくてはいけません。
      遅くともですので、もっと早ければ6歳または12歳で進路変更があるかもしれません。

      また、子どもたちが行かせる学校も日本の普通の公立に入れるつもりもなく、ある程度の学費を負担する学校へ入れます。
      なので、暫くの間は特別デメリットは存在しないと思います。(勿論成人になる頃にはご指摘の通り発生するので、それは子どもたち自身が考えればいいのです)