6月に入って、国際EMSの運賃が値上げしたことで、大幅の運賃コスト増に陥りました。
そこで、日本からのEMS直送をせずに(なおも直送のリクエストがあった場合は割増料金で対応)、
日本→(EMS)→香港→(中国宅配会社)→顧客
というルートを使った発送テストを何回か実施しました。
その上でどのくらいの効果があるか、測定してみました。
新旧制度での直送コスト増比較、そしてテスト結果
以前、私が運営しているタオバオ店の発送の半分以上が300g以下と書きました。
出来る限り、それ以外の商品も販売するよう努力はしていますが、すぐに変われるものではありません。
もし、テスト期間中の商品を全て直送した場合のコスト比較をしてみました。
(具体的な商品や金額には書くことはできません)
EMSで割引運賃が適用後で比較すると、37.2%のコスト増となっています。
でも、例えば1kgの重さの箱を送ったら、
旧運賃: 1,800円、新運賃: 2,100円
で、コスト増が16.7%程度ということを考えると、とにかく軽いものばかりに依存しなければ何とかカバーできるかもしれません。
テスト結果ですが、旧運賃と較べてしまうとコスト増は回避できておらず、直送した場合の、割引適用後の価格。10~15%程度のコスト減に留まりました。
しかし、工夫すればまだまだコスト減する余地はある!
じゃあ、テストは大失敗なのか?と言うと、実際はそうでもありません。
私の感覚的にもせいぜい15%前後だろうなという予測はしていました。
私が今行なっている方法は、かなり各種コストを掛けているので、私の体格のように無駄な肉をつけっぱなしにしている状況だからです。
掛けているコストには次が挙げられます。
- 香港までのEMS運賃
- 現地パートナーに支払う発送代行手数料
- 顧客に発送する再発送運賃
- 梱包材
まず、香港までの運賃。
例えば小口ですが、5kgの箱を送った場合、
- EMS: 6,300円
- 航空便: 4,850円
- エコノミー航空(SAL)便: 4,200円
- 船便: 2,800円
EMSだと香港まで最短2日、遅くともプラス1日。実は航空便(4~5日)を使うだけで23%ほど安くなります。
次に現地パートナーに支払う手数料ですが、これは私が個人的にお願いしてプランを新しく構築してもらいました。
もし、物流を専業に行なっている業者をパートナーにできれば、この手数料も半額以下にすることも不可能ではないと思います。
これは、持っているコネを最大限に活かして、最適化すればもっともっとコストダウンできます。
そして、再発送運賃。
今のところ、私は再発送に顺丰速递という民間の運送会社を使っています。運賃は近場で1kgあたり15元(約240円)、遠方で25元(約400円)かけています。
もし、違う民間の運送会社を使えば、近場であれば1kg4~5元、遠方でも10元ほどで持って行ってくれます。
その代わり、サービス品質は若干落ちてしまいますが、徹底的にコストダウンしたいのであれば、もっとできます。
それらを組み合わせれば、EMSで以前直送していた時とさほど変わらないコストまで落とすことも可能でしょう。
コスト垂れ流しの私が書いても説得力ゼロですが、できるだけ中間地点まで配送する荷物はまとめて送ったほうが総合的にコストは下げられます。
つまりは、売って売って売りまくれということですね・・・。